
こんばんは!今回は珍しく反論記事となってる。
というのも、いつも愛読させてもらっているサブカルメディアの IGN Japan さんが「Inside Xbox で初の次世代機ゲームプレイ映像」を見て、あまり良い印象を受けなかったゲーマーに対して、期待値を下げることを勧める趣旨の記事を書いていたのだが…
これはたぶん先日配信された「Inside Xbox」が炎上したことについての擁護記事だろうが、これに対して「それはおかしくないか?」と思う点がいくつかあったので、ゲームフルネス!では
1. ゲーム機が変わってもグラフィックスが変わらない理由
2. ゲームのクオリティを決めるのはあくまで「ゲーム開発元」
3. 炎上しているのは「ゲームプレイ映像」がなかったから
の3つに分けて Inside Xbox が炎上した理由について、IGNの記事にツッコむと同時に話そうと思う。
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ちなみに「初の次世代機ゲームプレイ映像」って何?という方は当ブログでも紹介させていただいた【「Inside Xbox」 をゲーム好きな人は絶対に見た方が良い理由】という記事を参考にしてほしい。)
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目次
ゲーム機が変わっても「グラフィックス」が変わらない理由
グラフィックスの変化に気づきにくくなりつつあるのは、確か。

さて反論に移りたいのだが、その前にもうひとつ話しておきたい事がある。
それは今のゲームは「ひと昔前よりもグラフィックスの変化に気づきにくくなりつつある。」ということだ。この趣旨をIGN Japanの記事で書いているが、まあそれもそうだろう。
「前の記事」を参考にしてほしいのだが、たしかに「数値的に見れば」あらゆる処理性能は大きく変わっているし、グラフィックスはゲーム開発者や、ゲーム機自体の性能やアップデートによって日々改善されているが、それは改善すればするほど「細部の変化」でとどまってしまうからだ。
テレビで例えれば
- 「ブラウン管」から「液晶テレビ」に変わったときは誰しもが気づけるほどの変化。
- 「液晶テレビ」から「4Kテレビ」を見た時に違うことはわかるが…具体的にどう違うかはハッキリわからない。
- 「4Kテレビ」から「8Kテレビ」を見ると「…(。´・ω・)ん?なんか変わった?」
と大体の人はこういう感じになってしまうんじゃないだろうか?
家電量販店のセールス熱心な販売スタッフの話を聞かないとその技術の変化に気づけなくなってきている。そこは同意できる。
おおむね正しいことを言っているのは間違いないと僕も思っているのだが、
それでも「そもそも前提がおかしくないか?」「メディアとして説明不足なんじゃないか?」と思うところがいくつかあったので単刀直入にツッコミたいと思う。
Inside Xbox が炎上した理由
炎上してるのは「ゲームプレイ映像」がなかったから。

ツッコミどころ、その1は「Xbox Series X の実機プレイ映像を見たゲーマーがあまり良い印象ではなかった」とは具体的にグラフィックスについて言及していたのだろうか?
たぶんそうじゃない。ほとんどの人が「ゲームのプレイシーンがない」ことに言及していたのだろう。僕もアサシンクリードヴァルハラのプレイ映像を楽しみに待っていたのに大きく肩透かしを食らってしまった。
「Xbox Series X の実機のプレイ映像がみたい?私たちも見せたいと思っているんだよ~」みたいなことをXbox開発者の誰かが言っていた気がするが、今回の発表はどう見てもPVシーンが圧倒的に多い。というかPVシーンしかないだろ、絶対これ。
いやまあ確かに新しい表現の仕方やよりリアルな表現を見せるためにPVという選択肢を選ぶのもあるかもしれない。ただ追い打ちをかけるようでは悪いが、PVとしての出来もぶっちゃけ良くなかった。
日本人需要が全くなさそうな「Scorn」だったり、インディーゲームなのに圧倒的なグラフィックスを持って帰ってきた「Bright Memory: Infinite」はスゴイかな~?と思う人も居るかもしれないが、明らかにキャッチーなタイトルも少ない。
しかしそんな考え方なんて三者三様で一概にグラフィックスだけに期待している人たちはいない。みんなシンプルに「面白そう!」なゲームを見たかったと思う。
そして「ぶっちゃけ面白そうなゲームなかったな…」と肩透かしを食らっているだけだと思う。少なくとも僕自身はそうだ。
ゲームのクオリティを決めるのはあくまで「ゲーム開発者」

この記事のツッコミどころ、その2は「ゲームのクオリティはゲーム機だけでは上がらない」ことだ。
確かに搭載しているGPUによってレンダリングが変わり、フレームレートが改善したり、ノイズが減ったり、画質が向上するかもしれないが、
そもそも大前提としてゲームのクオリティの良し悪しを決めるのは「ゲーム開発者」だ。
この記事は「あくまでゲーム機はゲーム開発元がゲームのクオリティを表現する土台でしかない」ということを忘れている。
リアルタイムレイトレーシング(RTX)なんかが良い例だろう。レイトレーシングは光源の物理法則をリアルに表現する手法のことだ。
これを採用したゲーム「バトルフィールドV」は「車のボディに反射する自分のキャラクターがリアルに歪んで見える」表現が記憶に新しいと思う。
しかしいくら「レイトレーシングに対応したよ!」とGPU側がいくら言っていても、ゲーム側がその表現方法を使用しなければ「車のボディに反射する自分のキャラクターがリアルに歪んで見える」ことは一切ない。ただ反射するだけだ。
PS4 が PS4Pro に、そして Xbox One が Xbox One X に移り変わった時、フレームレートや画質は向上したゲームも確かに多いだろう。
しかしそのほとんどはゲームソフト自体がもともとそこまでのクオリティを持っていて、それを表現する土台が与えられたから、表現できているという話だ。 「UNDERTALE の画質やフレームレートが向上するか?」とコンシューマ開発者に質問すると、まあ困るだろう。
まとめ
最後にまとめとなるがいつも愛読させてもらっているサブカルメディアの IGN Japan さんが「Inside Xbox で初の次世代機ゲームプレイ映像」を見て、あまり良い印象を受けなかったゲーマーに対して、期待値を下げることを勧める趣旨の記事を書いていたが
1. ゲーム機が変わってもグラフィックスが変わらない理由
2. 炎上しているのは「ゲームプレイのシーン」がなかったから
3. ゲームのクオリティを決めるのはあくまで「ゲーム開発元」
を Inside Xbox を楽しみにしていたゲーマーの観点からツッコミを入れてみた。
IGN Japan さんはいつも愛読させてもらっていてメディアジャーナルで、ゲームレビューやニュースを実際当ブログでも何度か紹介させてもらっている。僕自身もゲーム購入のきっかけや面白さの判断基準にしてるし、ブログを書く時もかなり参考にさせてもらっている。それはこの記事を書き終わった今でも変わらない。
僕自身Xbox Series X の実機プレイ映像をそれだけ楽しみにしていたのを伝えたかった。
こんなこと言った後で都合のいい話だが IGN と Xbox の関係者にはぜひ頑張ってより良いゲームシーンを作ってもらいたい。応援しています。
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