
ゲーマーを魅了する緑の悪魔。
「音」…それはFPSプレイヤーなら誰しもがハマる沼、抱え込む闇だ。新しいものを買っては「もっと高いヘッドセットを使えば…」「アンプを買えばもっと聞こえるんじゃ…」とその闇は広がっていく…そうなる前にこの記事を見て欲しい。え俺?俺は沼にハマってねーし。…ちっうっせーな寝まーす。
今回はFPSプレイヤーなら誰しもが困るゲーミングヘッドセットのひとつの答えとして、販売店で一目惚れして買ってしまった「Razer Kraken Green / RZ04-02830100-R3M1」をマジでおススメしたいのでレビューしてみた。

Amazonのゲーミングヘッドセットのカテゴリでベストセラー1位で評価もバカ高いRAZER KRAKEN GREENだがその実力やいかに?
目次
Razer KrakenはApexなどのFPS向けに最適化されたヘッドセット

まず結論から言うと「Razer Kraken」はAmazon評価に見合った間違いなくハイパフォーマーなヘッドセットだ。特にFPSプレイヤーにとってもっとも重要な「定位感」と「着け心地」についてはマジで最強だ。「良いヘッドセット買いたい!でも高くて1万円ぐらいしかだせん…」という人にとってRazer Krakenは最適解のゲーミングヘッドセットだろう。
ちなみに定位感っていうのは「音を発している位置の表現力」のことである。
Razer Krakenの外観と付属品
Razer Kraken本体(PS4コントローラーはついてない)

Razer Kraken本体。PS4のコントローラーで無理やり立てかけています。ヘッドバンドとイヤーパッドの厚みがスゴくて柔らかそう。ちなみにPS4コントローラーはついてない。
RAZER KRAKEN本体マイク(PS4コントローラーはついてない)

マイクは出し入れ可能。ひY。格納できるのがめちゃくちゃ便利。しかしゼンハイザーのように格納してもミュートにはならないので注意。繰り返しになるがPS4コントローラーはついてない。
RAZER KRAKEN本体の細かい部分(PS4コントローラーはついてない)

ヘッドバンドの長さを調整した後、正確に元に戻すための目盛つき。細かい配慮が感じ取られるが、PS4コントローラーはついてない。

ボリューム調整ノブとマイクのミュートスイッチ。ここは若干安っぽいし、やっぱりPS4コントローラーはついてない。
RAZER KRAKENの付属品

付属品は
- スプリッターケーブル(マイクとヘッドフォンの2極)
- 説明書
- 「Razer Surround Personalized 7.1」のアクティベートコード
- RAZERロゴのゲーミングシール
付属品は以前僕が買った「Logicool G433」と比べると最低限といった感じ。USBアダプタはないため単体だとAUX接続(いわゆるアナログ接続)のみの運用になってくる。
「Razer Surround Personalized 7.1」はWindows専用ソフトで使えば最適化された疑似立体音響を出力してくれるようになるというもの。でもコードの無料版だとイコライザーなどの細かい設定ができないのであんまりインストールする旨味はないかも。
Razer Kraken の特徴
カスタムチューニングされた50mmドライバー

ヘッドセットの中でも50mmのドライバーはかなりデカい。でも最近の技術だとドライバーのサイズが大きくても小さくても音質はそこまで変わらない。「じゃあなんでデカくしてんだ」かと言うと物理的な定位感の強化がメインとなる。
冷却ジェル注入イヤークッション

新型のRazer Krakenは大きいイヤーパッドに冷却ジェルが注入されている。見た目はめっちゃ冷えそう。
Razer Krakenの使い心地(Apexでテストしてみた)

ここでは「モニターに直挿し」で
- 定位感
- 音質
- 遮音性
- マイク性能
- 着け心地
この5つの視点からRazer Krakenの使い心地をテストしてみた。
テスト音源は「Apex Legends」のゲームプレイとYouTubeで上がってる「Dolby Atomos サラウンドデモ」を使った。
Razer Krakenの定位感は「ガチ」

FPSプレイヤーが一番気になる部分である定位感。ちなみに定位感っていうのは繰り返しになるけど「音を発している位置の表現力」のこと。
ぶっちゃけ僕自身は定位感を感じ取ることに自信はないのだがそれでもRAZER KRAKENの定位感はかなり明確。
具体的には
- 音の出どころがわかりやすく距離感が掴みやすい。
- 音が重なりにくく区別しやすくなっている。
上の動画ではRAZER KRAKENを使用してApex Legendsに潜った時に撮った動画だが敵の足音でちゃんと位置を索敵できてマジで感動した。こんなはっきりわかんだね。ちなみにLogicool G433とも比較したけど足音は聞こえてるんだけど、どこから聞こえてるのかわからなかった。
自分のバカ耳だとLogicool G433を使っているときは「Apex Legends」ともに敵の足音で位置を予想できなかったがRAZER KRAKENを使ってみると予想と敵の位置が結構当たっていた。 定位感は間違いなく良い。

Dolby ATMOSのデモ動画でもテスト。僕が愛機として使っている「Logicool G433」より一回り大きい空間で音を聞いている印象。やはり位置が鮮明にわかりやすくなっている。モニターに直挿しでここまで音の位置表現ができているのがマジですごすぎる。
Razer Krakenの音質は値段相応

Razer Krakenは解像度は値段相応で申し分ない。低音が心地よく誰でも好きなチューニングに仕上がっている。ただ高音域が若干こもる印象。
Razer Krakenは密閉型なので遮音性高し

Razer Krakenは密閉型なので単純に遮音性は高い。外側はメッシュ状に加工されていて開放型っぽいけどそんなことはなかった。
Razer Krakenのマイク性能は普通

Razer Krakenのマイク音質は妥協点と言ったところ。この値段帯でマイク音質が良いゲーミングヘッドセットは今のところ見つかっていない。あと「単一指向性マイク」をうたってはいるが指向性は低い。PS4コントローラーの操作音ぐらいなら消えるがキーボードの打鍵音なんかはもろに入る。
ちなみにだけどRTXのグラボを載せているならパソコンで運用するなら「RTX Voice」を使うと声以外の音はほとんど消せてしまうのでマジでおススメ。
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Razer Krakenの着け心地は「神」

いつも使っているLogicool G433と比較すると着け心地はフワッフワッで冷却ジェルパッドのおかげで熱がこもりにくく蒸れるということはない。ヘッドバンドは見た目はごついが締まりすぎず長時間の運用もラクラク。マジで超絶快適。
Razer Krakenの良いところ
驚異的な定位感
Apexをなんかを遊んで居るFPSプレイヤーなら気になる定位感だが、やはりゲーマー向けに最適化されたRAZERの作りの良さと50mmドライバーというサイズから得られる定位感は圧倒的。普通のヘッドセットよりも一回り大きい空間で聞いているような定位感で敵の位置把握もかなりしやすい。
もちろんアンプやより値段の高いヘッドセットを使えば話は変わるが、1万円以内で得られる定位感としては最高のものに仕上がっているのは間違いない。マジでコスパ最強。
長時間でも痛くない、快適な着け心地
着け心地は神がかっている。僕は顔が若干デカいからヘッドセットの締まりがキツイとかなり辛い。だけどもRazer Kraken はイヤーパッドがフワッフワッ、バンドの締りも緩くもなくキツくもなくで2~3時間つけっぱなしでも全然痛くない。どうしてもプレイ時間がかさばりがちなバトロワ系のFPSをやるにも、ダラダラ動画鑑賞や音楽鑑賞するのにしても、着け心地が最適でシーンを問わずに使用できる。
RAZER KRAKEN の悪いところ
高音域がこもる
音質は悪くないが高音域が若干こもりがち。密閉型のヘッドセットは高音が弱くなるのでそのために補うものが必要になってくる。しかしRazer Krakenは1万円以下までコストを削られているので仕方ない。ここは妥協点。
マイク性能は微妙
マイク音質は普通。指向性は弱い。この値段帯のゲーミングヘッドセットでマイク性能が良いものに触れたことがないのでここも妥協点か。
RAZER KRAKEN のおススメ度【PS4でFPSやるならコレ】
Razer Krakenの良いところ
- 驚異的な定位感
- 長時間でも痛くない、快適な着け心地
- コスパ最強(1万円以内)
- 心地よい低音
Razer Krakenの悪いところ
- 高音域がこもる
- マイク性能は微妙
Razer Kraken Green(RZ04-02830100-R3M1)のおススメ度は5点満点中「5点」
1万円以内で手に入るゲーミングヘッドセットの中では間違いなく最強クラスの「定位感」と「着け心地」が得られる。「ゲーミングヘッドセット欲しいんだけど、そんなに高いのは買えない…」というFPSプレイヤーにこのコスパオバケなゲーミングヘッドセット「Razer Kraken」をマジでおススメしたい。使い心地は僕が保証します。
テストで使った音源やモニターのリンク
テスト音源
参考にしたのは最近まで愛機だった「Logicool G433」のブラック。
使用したモニターはI-O Data のゲーミングモニター「Gigacrysta」TNパネル 0.6ms 144Hzモデル。Acerよりもロゴや色の主張が少ないので個人的にはかなり気に入ってる。気にならない人はAcerでもあり。
PS4本体。