
こんばんは!今回「MAONO アーム付きUSBマイク」をレビューしたいと思う。(5/9現時点で在庫切れ中)
Amazon choice に選ばれているコンデンサーマイクだが、正直「初手でこのマイクを買うのはおススメしない。」
そもそも新しくマイクを入れることは皆さんが思っている以上にかなり難しいし多分満足のいかない結果になることが多い。もちろん良いマイクを買えばそれなりに使いやすいのだろうが、それでも悩ましい部分が多いところ。
なぜかと言えばマイクの評価は、マイクの質だけでなく自分の声質や収録環境、ソフトウェアによって大きく左右されるからだ。
僕はこのマイクを買った時、特に
- ノイズの激しさ
- 声を拾わない
- マイクアーム導入の難しさ
にかなり悩んだ。四苦八苦して何とか使える環境にしたので、
もしこのマイクを買って困っている人がいれば「デメリットの方で書いてある改善案」をもとに、ぜひ収録しているソフトウェアの音声フィルターの設定などでで参考にしてほしい。
1. 一番最初にこのマイクを買うと痛い目を見るかもしれない 。
2. もし買って「失敗した…」と思ったらぜひこの記事を参考にしてほしい。
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目次
MAONOアーム付きUSBマイク の良いところ

- 音質は素直で使いやすい
- 指向性は高い
- マイクアームの見た目はマットで高級感がある
- 「マイクアームが使えて収録環境が整っている」ならコスパは良い
という感じ。メリットだけ見ると使いやすい印象はあるが…
音質は素直で使いやすい
音質自体は素直で使いやすいと言った印象。
ただ人は「自分の声に厳しい評価をする」心理があるのでもしかしたら素直に聞こえすぎるのも考え物かも知れない。(僕は最初、自分の声がかなり気持ち悪かった)
指向性は高い

指向性は非常に高い。
後方の音はほとんど拾わないし、収音する方向でもマイクより距離があるとほとんど拾わなくなる。
もしかしたら家族がいたり雑音が多い環境で使うならかなり使いやすいかもしれない。
アームやポップガードの見た目はマットで高級感がある
7500円という値段の割にマイクアームの触り心地が良く、安物でよくある独特なテカリがほとんどない。
マイクの前につけるポップガードも含めてマットな塗装で見た目だけでいえば高級感がある。ドスパラのPCや黒いゲーム機と並べるとかなり映える。
…とまあこんな感じで、メリットだけ見れば使いやすい印象だが、おススメしない理由は欠点にある。
改善できる問題点も多いがソフトウェアの音声フィルターに疎いとかなりつらいし、そもそもマイクアームを導入できなければ「話にならない」部分も多い。
ということでデメリットの方に移りたいと思う。
このマイクをもうすでに買った人はデメリットの方で改善案をあげているのでそちらを参考に音声フィルターを設定してみて欲しい。
やめておいた方がいい理由 と 「改善案」
- 収録環境によってはノイズが入る
- かなり近くないと声が拾いにくい
- そもそもマイクアームが導入できる環境が限定的
- マイクアームのバイスはか弱い気がする
特に「収録環境によってノイズが走る」ことと「かなり近くないと声が拾いにくい」に悩んでいる方は非常に多いと思う。改善案も一緒に書いてあるのでぜひ参考にしてもらいたい。
収録環境によってはノイズが入る
このマイクは使用しているソフトウェアやハードウェアによってはかなりノイズが入る。
ただそこまでひどいノイズではないので優秀なソフトウェアがあれば除去できる。
例えば「Adobe Premire Pro」の「クロマノイズ除去」はかなり優秀でこのフィルタ単体でノイズを除去してくれる。
しかし一般的なソフトウェアだと一工夫いる。
例えば「OBS Studio」が良い例だ。OBS Studio ではいくつかの設定で改善できる。
- 「ノイズが入る」の改善案

何も設定していなくてノイズが入るという方は
- マイクの入力音量を「-7db」以下にする
- 音声フィルタに「1. ノイズ抑制」「2. ノイズゲート」を追加する
- 収録音があまりにも小さくなってしまった場合は「3. ゲイン」を追加して「5db」に設定する
- 他の音をキャプチャーしている場合(例えばゲーム音)はキャプチャーしている音も下げる
という設定をまずしてほしい。
「OBS Studio」でなくとも他のソフトウェアを使用しているのであれば
「入力音を下げて」かわりに「ノイズ抑制とゲインを上げる」設定をすればノイズはある程度抑制されるはずだ。
ただ入力音を小さくしてしまっているので「マイク」と「くち」の距離が遠いと収録した声が小さくなってしまう場合がある。この改善方法は後述したいと思う。
もしまだこれでもノイズに困っていたり、声が異常に小さくなってしまった方がいればコメントやTwitterでDMしていただければ当ブログでまた詳しい設定方法を書かせていただこうと思う。
かなり近くないと声が拾いにくい
指向性は高いが、実は前方の音もかなり拾いにくい。おまけにノイズが入ってくる人は入力音を下げなければいけないのでより音が拾いにくく、拾っても聞こえにくくなってしまう可能性がある。「そのためのマイクアームだろ?」といいたいのもわかる。ただ詳しいことは後述するがそもそもマイクアームを導入するのが難しい場合もある。
もしそんな方で困っている方は
- ソフトウェア側の音声設定で「ゲインを上げる」
- マイク用スタンドを購入する
- マイクアーム専用の台を設ける
で対処していこう。
- ソフトウェア側の音声設定で「ゲインを上げる」

一番手っ取り早いのが「ゲインを上げる」方法だ。
ただしこれも上げすぎるとノイズが入りやすくなる欠点がある。
「OBS Studio」なら 「5db」が限界だが、ノイズ除去が優秀なソフトウェアならもう少し上げられるかもしれない。
先ほど例にした「Adobe Premire Pro」 の「クロマノイズ除去」なんかはかなり優秀で出力音量を上げやすい。
ソフトウェアだけで完結したいのであればノイズ除去が優秀なソフトウェアやプラグインを導入すると良い。
- マイクスタンドを購入する
もしソフトウェアではなく周りの環境から変えたい人で、マイクアームに困っている人がいればマイクスタンドを検討すると良いかも知れない。僕は Luling Arts マイクスタンド を購入したがPCゲームで実況したりテーブルスペースをがっつりとれる人であれば使いやすいと思う。
ただテーブルスペースが狭い、もしくはキーボードではなくコンソール用のコントローラーやアーケードコントローラーを使う場合はテーブルとの距離が遠くなってしまうため、必然的に使いにくくなる可能性が高い。(僕はテーブルスペースが狭い上に低かったので使いにくかった)
- マイクアーム専用の台を設ける

僕は最終的に横にテーブルを置くことで対処した。そもそも僕のモニターまわりはマイクアームをパッと導入できる環境ではなかった。
ということで新たにテーブルを置くことで解決させた。マイクアーム自体は優秀(?)で他にもモニター裏に台を設置するだけでも使えるかもしれない。
そもそもマイクアームが導入できる環境が限定的
もしかしたら僕だけが思っていることかもしれないが、マイクアーム自体かなりピーキーな設備だ。
マイクアームを導入するには、「バイスを挟める台で横幅が広いテーブル」か、もしくは「モニターの壁裏に台」がなければいけない。テーブルに出っ張りがなく、尚且つ引き出しなんかがついているとほとんどアウトだと思われる。(僕のテーブルはそんな感じ)
マイクアームのバイスはか弱い気がする

バイスは「台に固定するための万力」だが若干弱い気がする。
見た目ではわかりにくいがネジの頭部分が若干緩い(気がする)導入してまだ日付が経ってないため、何とも言えないが若干心もとないことは確か。
もし買うなら「マイクアームを使える環境か」を見極めてから
結論としては最初にも話した通り、「初手でこのマイクを買うのはおススメしない。」
最初に導入するのであれば多少は値段が張るかもしれないが、
ノイズが入りにくいマイクスタンドタイプを最初に使うことを勧める。
(一応 MAONO製でスタンドタイプのマイクはあるがノイズ関係でアーム付きと似たようなレビューが多い)
マランツプロは指向性に欠けるものの、ノイズが入りにくいしスタンドで使えるためおススメだ。
もし後ろの環境音が気になるなら裏に吸音材を置くことである程度マイクに指向性を持たせることができる。
もしどうしても MAONOのマイクを購入するのであれば
- マイクアームは導入できるか?
- ノイズ除去が優秀なソフトウェアかプラグインを導入しているかどうか?
を十分見極めてから検討して欲しい。