
「この世界にワークライフバランスは存在しない。そんな世界で彼らはマルチタスクと発見の連鎖にハマり、そして悩み続けるだろう。」"アコート・T・ユート"
目次
Foragerは単なるオマージュ作品ではない

まず結論から言うとこの「Forager」のおススメ度は5点満点中「5点」となった。
Foagerは10時間ぐらいでだいたい満足するコンパクトなゲームだけど「スタデューバレーのような経営」「マインクラフトのようなクラフト」「2Dゼルダのような謎解きとアクションRPG」の要素が丁寧に詰め込まれた作品だ。しかし単なるオマージュ作品にはとどまらない。
Foagerはゆったりぷれいすこともできる作品だが、なぜかプレイする度にとてつもなく忙しくなりそれに満足している自分がいる。自然と「ワークハイ」を求めてしまう中毒性の高い作品となっている。
Forager とは?

foragerの主人公は可愛らしい見た目とは裏腹にその欲深さと野心的な思想から逆に反感を買いってしまい、島流しの刑に処されてしまう。そして主人公は隠し持ったツルハシ一本と脳に刻まれたノウハウを持って小さな無人島へと辿り着く。
だいたいそんな感じ。(違う)
Foragerの特徴、良いところ
スピード感を増すクラフト要素

Foagerにはクラフトと経営要素がある。わかりやすいところでいえば「スタデューバレー」や「テラリア」で木を切って、石を掘って、植物を狩って、モノを作って、空腹をしのいで新しい土地や発展を目指す。クラフトゲームとしては王道に見えるが実際に触れると上の二つの作品とは全く違う感覚を得る。
まずリソースの湧きがとにかく早い。植えたわけでもないのに雑草のようにポンポンと木や石が生えてくる。放置しているとコンパクトな島もまたたく間に木と石で埋め尽くされていく。「これはいけない」と雑草を狩るように資源回収に追われるだろう。
クラフトに関しては家を作ったり飾ったりだとか住むための環境づくりをするためのものではない。「効率」をもとめるためのものだ。土地を買うためのお金や、より経験値や資源を稼ぐためにクラフトすることが重要になってくる。そのためには「とにかく集めてとにかく回すこと」が重要だと序盤の早い段階でわかってくる。資源を加工するための装置は設定すればあとは勝手に働いてくれる。ならば自分がすることは終始変わらない。とにかく資源を集めまくる事だ。
「発見の連鎖」にハマり、苦しむ

幸い、資源を集める過程は楽しい。資源を集めている最中も次にやることを考えているからだ。木や石をツルハシでトントン叩いている間に右にメモしたレシピを眺めて「次はアレを作ってみようか」と考えるのがとにかく楽しい。レベルアップしたらどのスキルにポイントを振ろうかと悩んでいるのが楽しくなる。
このゲームは意図して「教えない」ことを徹底している。クラフトの説明書きは雑で手に入れて使わなければどんなモノか、何の効果があるのかわからない。土地を買う時もそうだし、スキルツリーもアイテムやスキルの名称が簡素に書かれているだけで使ってみるまでどんなものかわからないものが大半だ。「教えない」ことで、そこに好奇心が湧くように上手く設計されている。
そうして新しいものを作ると、また新しい発見へとつながる。例えば土地を買えば謎解きが待っていて、その謎解きをクリアすれば新しい装備が手に入る。その新しい装備でしかできないことが発見でき、また新しい発見へと連鎖していく。土地だけじゃなくてスキルや装備。リソースや装置でも発見の連鎖は芋づる方式で「アレもやりたい、でもコレもやりたい。」とその発見の楽しさに悩み苦しむことになる。
マルチタスクが激化する

発見することは最終的に「効率の方程式を書き換える」ことに繋がる。効率を求めることはこのゲームでは重要なことでゲームを進めるたびにインフレと資源回収の業務は激化していく。土地を買い進めれば土地の値段は飛躍的に上がるし、それに応じてか資源のリポップも激しくなる。発見すればするほど業務は自然と激化していく。ただしその業務は決して苦しいモノじゃないし、マルチタスクと言ってもプレイヤーのやることは自体はほぼ変わらないから難しいことはない。ただ新しい発見を求めて自ら激務に飛び込んでしまうぐらいには楽しい。
Foagerの悪いところ
熱しやすく、冷めやすいゲーム性
Foagerはそのスピード感と中毒性ゆえに「熱しやすく冷めやすい」ゲームでもある。単純にクラフトゲームとしての物量が少ない。発見することが楽しく果てしなく効率を求めるゲーム性になっているが、だいたい10時間ぐらいで見つくしてしまう。その後は新しいモノを買っても効率が良くなるだけで新たな発見をすることは難しい。
Foragerのおススメ度

Forager の良いところ
- スピード感あふれるクラフトと経営要素
- 発見することの楽しさと連鎖性
- 効率厨にはたまらないゲームデザイン
Foragerの悪いところ
- 熱しやすく冷めやすいゲーム性
繰り返しになるけど「Forager」のおススメ度は5点満点中「5点」となった。
Foagerは基本的にはオマージュ作品だけど、プレイフィールはまったく違うし、コンパクトながら濃密な時間を過ごすことができる。「発見」と「効率」を求めて自然とワークハイになるゲームデザインになっている。ただし物量はそこまで多くないのでだいたい10時間ぐらいで底が見えてしまうのが残念。でもそれまでの時間はとても楽しい。久々に中毒的にハマれるゲームでした。ということで5点ですね。
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