
今回はXbox Game Passで最近配信された「DOOM ETERNAL」をある程度プレイしてみたので感想を書いてみた。DOOMシリーズは初めてプレイしたけどめちゃくちゃ面白いのでクリアしきる前にレビューを書かせていただきました。ちなみにシングルプレイのキャンペーンモードのみのレビューになっているので注意。(XboxOne版のバトルモードは過疎ってました;;)
目次
過激で楽しい地獄への旅路

まず結論から言うと、「DOOM ETERNAL」のおススメ度は5点満点中「5点」となった。
DOOM ETERNALはひたすらに「超高速でガチガチ硬派なFPS」という印象に尽きる。
戦闘は「エイム力」「キャラクターコントロール」「リソース管理」をとことん要求してきて、FPSやアクションゲームに慣れていないプレイヤーを置いてけぼりにしてしまう難易度だろう。僕はチュートリアルの時点で挫折しかけて難易度イージーに相当する「死ぬには若すぎる」に変更したが、それでも結構難しい。
しかしその難しい戦闘に慣れてくると本作でしか味わえない中毒性があるし、探索やアクションも十二分に楽しめるFPS作品となっている。ちなみにストーリーはオマケ。
ということで、なぜこんな評価になったのかをこれから「DOOM ETERNAL」というゲーム内容を追って説明したいと思う。
DOOMシリーズのおさらい

DOOMシリーズの第1作目は1993年12月10日、PC-DOS向けに開発された。開発はid Softwareで、後にRageシリーズ、ウルフェンシュタインシリーズなども開発している。初代DOOMは当時から地獄のような世界観、デーモンたちとの息詰まる戦闘、過激な暴力表現、テンションを高めるBGM、豊富な探索要素が売りで「ゲーム史に革命を起こした」「FPSとゲーミングPCを普及させた立役者」とまで言われている「FPSの金字塔」的な作品である。
ちなみにDOOM ETERNALの主人公「ドゥームスレイヤー」は黄泉の世界から復活した超人で「素手でデーモンを引きちぎるほどの強さ」を持っているが、初代から3にかけてまでは「ドゥームガイ」と呼ばれる一般海兵隊員で普通の人間だった。
DOOM ETERNALのよくわかるストーリー

『Doom』の出来事から2年後、地球はデーモンの勢力の侵略を受けており、今や堕落したユニオン・エアロスペース・コーポレーション(UAC)の下、惑星人口の60%が殺害された。以前に未知の場所にテレポートされていたドゥームスレイヤーは、天使のような存在「カーン・メイカー」に仕える3人の強力な魔術師「ヘルプリースト」を殺してデーモンの侵略を鎮圧するために新しい武器を携えて、元UACのAIのVEGAによって制御される衛星要塞で地球に戻った。スレイヤーはニューヨークで最初のヘルプリーストを倒した後、カーン・メイカーが残り2人のプリーストをどこかに転送させたため、スレイヤーはこの2人を追わざるを得なくなった。エグザルティアのセンチネル世界からセレスティアルロケーターを取得した後、スレイヤーは裏切り者として知られる堕落したセンチネルに出会う。センチネルは人類が罪を贖う時が来たと警告し、スレイヤーに電源を渡す。VEGAは、スレイヤーを二人目のヘルプリーストが避難した北極圏の拠点に誘導する。スレイヤーはスーパーショットガンを回収し、プリーストのガーディアン、ドゥームハンターを倒した後で彼を斬首する。カーン・メイカーは最後のヘルプリーストを安全な場所に転送し、地球への侵略を推し進める。スレイヤーはやむを得ず作戦変更し、侵略が始まった地点である中央ヨーロッパのスーパーゴアネストを破壊する。次にVEGAは、最後のヘルプリーストの居場所を知るサミュエル・ハイデンを見つけることを提案する。スレイヤーは安全なARC施設へとたどり着き、ハイデンのロボットの身体とクルーシブルを回収した後、デーモン側の刺客として送り込まれたセンチネル・マローダーと対峙する。精神を要塞にアップロードされたハイデンは、最後のヘルプリーストの隠れ場所がセンチネル・プライムであることを明らかにす…
ーー 引用元 Doom Eternal - ウィキペディア (Wikipedia): フリー百科事典
つまり…どういうことだってばよ…?
前作DOOMは「人類のエネルギー問題を解決するために地獄からエネルギーを吸い取ってたけど、なんか事故って地獄からデーモン出てきたから駆除して」っていうお話で、その裏では割としっかりしたバックストーリーがあり、その伏線回収があるらしい。
僕は今作のDOOM ETERNALがDOOMシリーズ初プレイだったのか、すんごいわかりにくかった。前作プレイヤーならわかるかもしれないが、内容の薄いストーリーを難しい言葉と専門用語でカサ増ししたような感じ。
要約すると「ヘルプリーストっていう偉そうな3人を始末しないと地球がヤバいし、ちょうど俺復讐したかったからポコすわ。」ってな感じのお話だと思う。多分。
DOOMシリーズ初めての人はDOOM ETERNAL のストーリーはオマケ程度で捉えておこう。
DOOM ETERNALの操作感と戦闘。

圧倒的なスピード感と敵数のゴリ押しで無双っぽい印象を受けるが、プレイフィールはとことん硬派なFPSアクションだ。CoDやApexLegendsであるような「スライディング」「しゃがみ」「ほふく」などのアクションはない。
「超高速のカニ歩き」「自由度の高い2段ジャンプ」「瞬時に移動する高速ステップ」で敵の弾を避けたり、遮蔽物を移り渡っていきながら戦闘していく。
戦闘は敵の弱点をつけたり特定の武器を使えば特定のリソース回収をできる、いわゆる「三すくみ」的な要素を持たせてはいるが「単純なエイム力」と「キャラクターコントロール」、そして「リソース管理」がもっぱら重要になってくる。
バイオハザード4~6のように銃弾で敵をよろけさせて近づいてグローリーキルを狙っていくのが定石だが、それだけだとどうしても火力とリソースが間に合わなくなってしまう。強めの敵は武器やシールドを破壊しなければ弾幕がプレイヤーに襲い掛かってくるし、銃撃一辺倒では弾薬はすぐ切れる。
ザコはチェーンソーで切れば敵を一撃で倒せる上に弾薬補充もできるがこちらもクールタイムが存在していて連発できるわけではない。とあれこれ考えてあたふたしているとデーモンはわんさか増えていき、気づけば囲われていて瞬殺されるのはザラにあることだ。
序盤の早い段階からこの3つを要求してくるので、最初はマジで難易度が高く超絶忙しい。
難易度イージーに相当する「死ぬには若すぎる」でも多少アクション慣れしていないとくじけそそうになるレベルで難しい。でも出来るようになってくるとその忙しさが病みつきになってくる。中毒性の高い戦闘が待っているはずだ。
ぐちゃぐちゃにされる「デーモン」。でも強い。

DOOM ETERNALを語るうえで欠かせないのが「デーモン」だ。その1体1体が個性的で一筋縄ではいかないものも多い。
頭に高レートのプラズマ弾を放つタレットを載せた「アラクノトロン」、空中を動き回ってプレイヤーを翻弄する「カコデーモン」、
2本の火炎放射器を携えた「マンキュバス」、両腕の高周波ブレードを振り回しながら突進してくる「ドレッドナイト」などなど。
それぞれが無数に湧いて「親の仇」のごとくドゥームスレイヤーに追いかけ回してくる。そんな中プレイヤーは「どの敵を先に倒すか?」「リソース回復は何を優先すべきか?」「使いたいスキルのや武器の弾薬は溜まっているか?」を激しい弾幕をよけながら考えなければいけない。
そんな歯ごたえしかない戦闘だからこそ突破したときの気分は最高に良い。マルチタスクを発揮しながらザコデーモンをチェーンソーでぐちゃぐちゃにして、強めのデーモンをグローリーキルでぐちゃぐちゃにする楽しさは他のシングルFPSにはない爽快感がある。
探索パートは「FPS視点の3Dマリオ」

戦闘内容は極めて濃厚だが、戦闘シーンは根を詰めるほど用意されていない。キャンペーンの内容自体は「探索6:戦闘4」ぐらいの割合で進んでいくので、そこまで疲れはしない。
息抜きである探索はさながら「FPS視点の3Dマリオ」でマップは狭く、ほぼ一本道だが「プレイヤーの頭脳」と「ドゥームスレイヤーのアクション」を駆使して謎解きアスレチックに挑むのはめちゃくちゃ楽しい。

探索はストーリー進行以外にも、報酬がたくさん用意されている。ドゥームスレイヤーを強化してくれる「武器」、武器の強化素材である「MOD」、スーツの強化素材である「プラエトルスーツポイント」、パークを付与できる「ルーン」などDOOM ETERNALの戦闘や探索のバリエーションを増やしてくれるものがいたるところに存在する。
他にもDOOMファンならわかるかもしれない世界観を補完してくれる設定資料集の「コーデック」、中には公式チートなるものもあり、チートを使用したミッションではドゥームスレイヤーは「ライフ無限」や「弾薬無限」になったり「敵の破壊モーションが紙吹雪になる」といったネタまで幅広くある。
「戦闘を楽しみたい!」という戦闘狂にも探索のご褒美はある。調べるとデーモンが湧き「制限時間内にすべてのデーモンを倒す」ミッションを与えられたり、別のフィールドに飛ばされて本編よりも更に苛烈な戦闘が楽しめる隠し要素もあったりと、探索の報酬は幅広い。
DOOM ETERNALのおススメ度。

DOOM ETERNALの良いところ
- 硬派だが濃厚で爽快感のあるFPS
- 強くて個性的なデーモン
- 探索と戦闘のバランスの良さ
- 楽しい謎解きアスレチック
- 探索報酬の幅広さ
DOOM ETERNALの悪いところ
- ストーリーが難解
- 難易度は慣れても高い
- 表現が過激でひたすらグロテスク
ということで「DOOM ETERNAL」のおススメ度は5点満点中「5点」。
ドゥームスレイヤーの地獄への旅路は「ぐちゃぐちゃで濃厚な戦闘」と「報酬が至る所にバラまかれた謎解きアスレチック」がバランス良く構成された高難易度FPSのお手本のような作品だ。ストーリーの難解さ、などが欠点となるがそれを差し引いても本作は魅力的なアクションゲームになっている。
「普通のシングルFPSに飽きた」「アクションゲーム慣れてるよ」って方にはかなりおススメ。ぜひプレイしてみて欲しい。もちろん難易度を下げれば僕みたいなFPS初心者でも十分に楽しめる。
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